パリ観光の象徴であるエッフェル塔は、ただ写真に収めるだけでなく、実際に登ってこそ魅力が最大限に伝わります。どこまで登れるのか、何メートルの高さなのか、階段とエレベーターの違いやチケット料金、混雑を避けるコツまで知っておくと、現地で迷わずスムーズに楽しめます。
この記事では、エッフェル塔に登れる高さと各階の見どころ、予約方法、安全面、子連れやシニア旅行でのポイントまで、初めての方にも分かりやすく専門的に解説します。
目次
エッフェル塔 登れる 高さと基本構造をまず押さえよう
エッフェル塔が実際にどれくらいの高さで、そのうちどこまで登れるのかを正しく理解しておくことは、観光計画を立てるうえでとても重要です。エッフェル塔の全高は、先端のアンテナ部分を含めておよそ330メートル前後とされていますが、一般の観光客が登れる展望台は主に1階、2階、そして最上階のサミットと呼ばれるエリアに分かれています。
各フロアは高さだけでなく眺望の種類や雰囲気も異なり、レストランやショップ、ガラス床などの施設も階ごとに特徴があります。そのため、どの高さまで登るかを事前にイメージしておくことで、チケット選びや滞在時間の配分がしやすくなります。ここでは、エッフェル塔の構造と登ることができる各フロアの基本を整理して解説します。
なお、エッフェル塔は時期やメンテナンス状況によって、サミットが一時的にクローズされることがあります。また、エレベーターの運転状況や入場制限は日々変動する場合があるため、訪問前には公式情報を確認することが大切です。この記事では、一般的な営業時を前提として、登れる高さと楽しみ方を分かりやすくまとめていきます。
エッフェル塔の全高と展望台の高さ
エッフェル塔の全高は、建設当初から無線アンテナの増設などを経て変化しており、現在はおよそ330メートル前後と案内されています。このうち、観光客が立ち入ることができる主な展望フロアは三つで、1階は地上約57メートル、2階は約115メートル、最上階のサミットは約276メートルの高さに位置しています。
天候や気象条件によって体感は変わりますが、サミットからはパリ市街をほぼ一望でき、視程が良ければ数十キロ先まで見渡せる迫力ある眺望を楽しめます。
一方で、1階や2階は高さが抑えられている分、建物や街並みを立体的に眺めやすく、写真撮影にも適しています。特に2階は、エッフェル塔の鉄骨構造とパリの街並みを同時に楽しめるバランスのよい高さとされ、多くの旅行者が必ず訪れる人気のフロアです。どの展望台に上がるかは、滞在時間や予算、高所が得意かどうかなどに応じて選ぶとよいでしょう。
各フロアの構造と用途の違い
エッフェル塔は単なる展望台ではなく、各フロアに異なる機能が集約された立体的な観光施設です。1階は広い床面積を持ち、ガラス床エリア、展示スペース、カフェ、売店などがあり、鉄骨構造を間近に感じながら休憩もできるゾーンになっています。2階は展望に適した高さに加え、レストランやショップが集まり、より落ち着いて景色を楽しみたい人に向いたフロアです。
サミットは、細く高い構造上、滞在スペースが限られており、基本的にはパノラマビューを体験することに特化したエリアと考えるとよいでしょう。
また、塔のふもとにはチケットオフィス、セキュリティチェック、待機列のエリアなどが配置されており、ここでの動線を理解しておくことで入場をスムーズに進められます。エレベーターは脚部それぞれに設置されたものが1階や2階まで運行し、2階からサミットへは専用エレベーターに乗り換えという構造です。このような構造上の違いを知っておくと、移動の流れをイメージしやすくなり、現地での戸惑いを減らすことができます。
エレベーターと階段で到達できる高さの違い
エッフェル塔では、エレベーターと階段のどちらを利用するかによって、到達できる高さと所要時間が変わります。エレベーターを利用する場合は、1階および2階、さらにサミットまで快適にアクセスできますが、サミット行きエレベーターは2階での乗り換えが必要です。一方、階段を利用できるのは基本的に2階までで、サミットへは安全性や構造の理由から階段での到達はできません。
そのため、サミットまで行きたい場合は、必ずサミットを含むエレベーターチケットが必要になります。
階段チケットは、比較的リーズナブルな料金で1階および2階まで登ることができ、また待ち時間がエレベーターより短い傾向があります。約700段近い階段を自分のペースで登ることで、鉄骨構造を間近に眺めながら高度が上がっていく感覚を楽しめるのも魅力です。ただし、体力や高所が苦手な方、小さなお子さま連れの場合には、無理のないルート選択を心がける必要があります。
1階・2階・サミットそれぞれの高さと見どころ
エッフェル塔を効率良く楽しむためには、1階、2階、サミットそれぞれの高さと魅力を理解しておくことが重要です。同じ塔の中でも、フロアごとに見える景色や体験できるコンテンツが大きく異なるため、目的に応じて優先順位をつけることで、限られた時間を有効に使えます。
例えば、写真映えを狙うのであればパリの街並みとの距離感が程よい2階が最適とされますし、スリルや特別感を味わいたいのであれば、サミットまで上がる価値があります。一方で、小さなお子さまや高所が得意でない方には、比較的安心感のある1階での滞在も十分魅力的です。
ここでは、それぞれのフロアの高さに加えて、レストランやカフェ、展示、ガラス床などの見どころを詳しく紹介します。自分の旅行スタイルに合わせて「どの階にどれくらい時間を使うか」を考えながら読み進めてみてください。
1階(約57メートル)の高さとガラス床体験
エッフェル塔1階は地上から約57メートルの高さに位置し、まだそれほど極端な高さではないものの、足元に広がるシャン・ド・マルス公園や周囲の街並みを見渡すには十分な眺望が得られます。このフロアの大きな特徴は、床の一部がガラス張りになっているエリアがあることです。ガラス越しに真下の地上を見下ろす体験は、適度なスリルと非日常感があり、多くの観光客が写真撮影を楽しんでいます。
高所があまり得意でない方でも、1階の高さであれば比較的安心して景色を楽しめる場合が多く、家族連れにも人気のフロアです。
また、1階には展示スペースやカフェ、売店などが複数配置されています。エッフェル塔の建設史を紹介するパネル展示や模型などを通じて、1889年のパリ万国博覧会のために建設された歴史的背景を学ぶことができます。展望だけでなく、文化的な側面にも触れられるため、単なるフォトスポットにとどまらない奥行きある観光が可能です。時間に余裕がある方は、ここで一度ゆっくり腰を落ち着けて、塔の構造や歴史に思いを巡らせてみるのもおすすめです。
2階(約115メートル)はパリの街を一望するベストポジション
2階は地上から約115メートルという高さに位置し、多くの専門家や旅行者から、パリの街並みを俯瞰するうえで最もバランスがよい高さと評価されています。あまりにも高すぎると個々の建物が小さくなりがちですが、この高さならセーヌ川の流れ、凱旋門、モンマルトルの丘など主要スポットを識別しやすく、都市の構造が立体的に理解できます。
写真撮影の観点でも、建物のディテールと街全体のパノラマを同時に納めやすく、昼夜問わず人気のフロアです。
2階には、レストランやショップも集まっています。ゆったりと食事を取りながら景色を楽しむことで、単なる観光では味わえない贅沢なひとときを過ごせます。また、2階はサミット行きのエレベーターの乗り換え地点でもあるため、サミットを目指す場合でも、ここで一度景色を堪能してから上階へ向かうのがおすすめです。滞在時間に余裕がない場合でも、少なくとも2階までは登ることを検討すると、エッフェル塔の魅力をしっかり味わえるでしょう。
サミット(約276メートル)の高さと眺望の特徴
サミットは、一般公開されているエッフェル塔の展望フロアとしては最も高い、地上約276メートル地点に位置します。この高さまで到達すると、パリ中心部の建物はかなり小さく見える一方、都市全体の広がりとセーヌ川の蛇行、遠方の丘陵地帯まで見渡せる壮大なパノラマが広がります。
高所に慣れていない方にとっては足元がすくむような感覚を覚える場合もありますが、それだけにここからの眺望は特別で、パリ観光のハイライトとなり得る体験です。
サミットは、2階から専用エレベーターでのみアクセスでき、フロア自体はそれほど広くありません。そのため、混雑時には入場制限がかかり、エレベーター待ちが発生することもあります。天候が悪化した場合や強風時には、安全上の理由からサミットがクローズされる場合もあるため、どうしてもサミットに行きたい場合は、訪問日程の前後にある程度の余裕を持たせておくと安心です。
また、サミットには、エッフェルが使用していたとされる当時のオフィスを再現した展示などもあり、高さだけでなく歴史的な演出も楽しむことができます。
高さごとのチケット料金と選び方
エッフェル塔に登る際には、どの高さまで行くかによってチケットの種類と料金が変わります。1階と2階のみのチケットにするのか、サミットまで含めるのか、さらにエレベーターを利用するのか階段を選ぶのかによって価格差が生じるため、自分の予算と体力、観光にかけられる時間を踏まえて選ぶことが重要です。
チケット料金は年齢区分やバリアフリー対応の有無によっても異なり、子ども料金や若者料金、一定の条件を満たす場合の割引なども設定されています。
ここでは、エレベーター利用と階段利用の違いを含め、高さごとのチケットの考え方と、どのような旅行者にどのタイプが向いているのかを整理します。実際の価格は為替や運営側の改定によって変動するため、ここでの説明は構成と選び方の理解を目的とし、最新の金額は公式情報を確認することをおすすめします。
エレベーター利用チケットの種類と目安料金
エレベーター利用チケットは、快適にエッフェル塔を楽しみたい方にとって最も一般的な選択肢です。主な種類として、2階までのエレベーターチケットと、サミットまでを含むエレベーターチケットに大別されます。一般的に、サミットまでのチケットの方が料金は高く設定されていますが、そのぶんパリを見下ろす最高地点からの眺望を体験できる価値があります。
料金は大人、若者、子どもといった年齢区分ごとに細かく分かれており、小さな子どもほど割安になる仕組みです。
エレベーター利用は、体力に自信がない方、限られた時間で効率的に観光したい方、暑さ寒さの影響を抑えたい方に適しています。また、ベビーカーや車いす利用者にとっても、エレベーターは実用的な選択肢です。
一方で、エレベーターは観光客に最も人気があるため、当日券売り場や乗り場での待ち時間が発生しがちです。オンライン事前予約で時間指定チケットを購入しておくと、待ち時間を大幅に短縮できる場合が多いため、混雑時期に訪れる場合には特に有効です。
階段利用チケットの種類と目安料金
階段利用チケットは、主に1階から2階までを自分の足で登ることを前提としたチケットで、料金はエレベーター利用に比べて抑えめに設定される傾向があります。階段でアクセスできるのは基本的に2階までであり、サミットへ行く場合は階段とエレベーターを組み合わせた専用チケットを購入する形になります。
階段区間の段数はおよそ700段前後とされ、運動としてはそれなりに負荷のあるレベルですので、体調と相談しながら無理のない計画を立てる必要があります。
階段チケットの大きなメリットは、塔の内部構造を至近距離で眺めながら上昇していく、他にはない体験ができることです。鉄骨のディテールやリベット、足元から少しずつ遠ざかっていく地上の景色など、エレベーターでは味わえない視点を楽しむことができます。また、エレベーター乗り場の待ち時間が長い時間帯でも、階段ルートは比較的空いていることが多く、入場から展望までの総所要時間を短縮できる場合もあります。
ただし、膝や腰に不安のある方、小さな子ども連れ、極度の高所恐怖症の方には負担になる可能性があるため、慎重な判断が求められます。
高さ別のチケット選びに迷ったときの基準
どの高さまで登るか迷った場合は、旅行の目的や同行者の状況から優先順位を整理すると選びやすくなります。例えば、パリの街を代表的な高さからしっかり眺めたい、写真撮影を重視したいという方には、2階までのエレベーターチケットがバランスのよい選択です。2階は高さ、眺望、施設の充実度のいずれも優れており、多くの旅行者にとって満足度の高いフロアといえます。
一方、自分へのご褒美として特別な体験を求める方や、高さそのものを楽しみたい方には、サミットまで含めたチケットをおすすめできます。
階段ルートを選ぶかどうかは、体力と好み次第です。運動を兼ねてじっくりと景色の変化を楽しみたい方や、少しでもコストを抑えたい方には階段チケットが向いています。逆に、子ども連れやシニア層、短時間でさっと登りたい方にはエレベーター利用が適しています。
以下のように、目的別におおまかな目安を整理すると判断しやすくなります。
| 目的・タイプ | おすすめチケット |
|---|---|
| 写真重視、初めての訪問 | 2階までのエレベーターチケット |
| 特別な体験、高さを重視 | サミットまでのエレベーターチケット |
| コストを抑えたい、体力に自信あり | 2階までの階段チケット |
| 家族連れ、シニア、時間を節約したい | エレベーター利用全般 |
予約方法と混雑を避ける時間帯
エッフェル塔は世界的な観光名所であるため、特に夏季や連休、週末にはチケット購入やエレベーター乗車の列が長く伸びます。限られた旅程の中で、待ち時間をできるだけ抑えたい場合は、事前予約と訪問時間の工夫が欠かせません。
特にサミットを含むエレベーターチケットは人気が高く、当日券が完売することもあるため、オンラインでの事前購入を前提に計画しておくと安心です。
ここでは、公式オンライン予約の流れと注意点、当日券購入のポイント、そして混雑を避けやすい時間帯について解説します。旅行会社のツアーやガイド付きプランを利用する場合にも、基本的な仕組みを理解しておくことで、自分に合った選択がしやすくなります。
公式オンライン予約の流れと注意点
エッフェル塔のチケットは、公式サイトから日時指定のオンライン予約を行うのが基本です。予約の際には、訪問日と時間帯、登る高さ(2階までかサミットまでか)、エレベーターか階段か、そして年齢区分を選択して購入します。
希望の日時の枠が埋まってしまうことも多いため、観光のハイシーズンに訪れる予定がある場合は、旅行計画が固まり次第、早めに予約枠をチェックすることが重要です。
支払い完了後には、QRコード付きの電子チケットが発行されます。これをスマートフォンに保存するか、必要に応じて印刷して持参します。入場時にはセキュリティチェックを通過したあと、指定された時間帯の列に並び、チケットを提示して入場します。
なお、強風や一部設備のメンテナンスなどにより、サミットが急遽クローズとなる場合があります。その際は、サミット分の差額に関する案内が行われることがありますので、当日の場内案内やスタッフの指示を確認するようにしましょう。
当日券購入時のポイントとリスク
当日券は、エッフェル塔のふもとにあるチケットオフィスで購入できますが、人気の高さから長蛇の列になることも少なくありません。特に、午後の時間帯や天気の良い日には、購入までに相応の待ち時間が発生する可能性があります。
また、サミットを含むチケットは当日分が完売する場合があり、その際は2階までのチケットしか選べないこともあります。そのため、どうしてもサミットに行きたい場合には、当日券のみをあてにするのはリスクがあると理解しておく必要があります。
一方で、当日券には、予約の制約を受けずに天候や体調を見ながら柔軟に訪問時間を決められるという利点もあります。予約をしていても、悪天候で眺望が十分でない場合には満足度が下がることもあるため、天気次第で柔軟に動きたい旅行スタイルの方には、あえて当日券を選ぶという考え方もあります。
ただし、時間に余裕を持ったスケジュールを組み、長時間の待ち時間が生じる可能性を織り込んでおくことが大切です。
混雑を避けやすい時間帯と曜日
混雑を少しでも避けたい場合は、訪問する時間帯と曜日の選び方がポイントになります。一般的に、比較的空いている傾向があるのは、朝一番の時間帯と、夜の遅い時間帯です。朝は開場直後でまだツアー客が少なく、夜は夕食時間帯を過ぎたころから徐々に人が減り始めます。
一方、午後の時間帯、特に15時から日没前後にかけては、観光ツアーと個人旅行者が重なるため、もっとも混雑しやすい時間帯といえます。
曜日で見ると、土日や祝日は当然ながら混雑しやすく、平日の方が比較的落ち着いている傾向があります。ただし、ヨーロッパ全体の休暇シーズンや大型連休期間には、平日でも大きな混雑が生じることがあるため、あくまで目安として捉えることが重要です。
夜景を楽しみたい場合は、日没直前の時間帯から入り、明るい景色とライトアップ後の夜景の両方を楽しむという計画も人気です。この場合は混雑も想定されるため、オンライン予約で入場時間を押さえておくと、現地でのストレスを減らすことができます。
安全面と高所が苦手な人への注意点
エッフェル塔は多くの観光客が訪れる大規模施設であり、その設計や運営には安全面への配慮が重ねられています。しかし、高さがある建造物である以上、高所が苦手な方や、小さなお子さま連れ、シニアの方にとっては不安を感じる場面もあるかもしれません。
安全対策の内容を理解し、自分の体調や感覚に合わせて無理のない範囲で楽しむことが何より大切です。
ここでは、エッフェル塔の安全対策、高所が苦手な方に配慮した過ごし方、揺れや風への感じ方など、実際に訪れる前に知っておくと安心できるポイントを解説します。
展望台の安全対策と柵の構造
エッフェル塔の各展望フロアは、来訪者の安全を確保するため、しっかりとした柵やフェンスで囲われています。手すり部分は人が身を乗り出せないよう十分な高さがあり、さらに細かい金網状のフェンスによって、物が落下しにくい構造となっています。
特にサミットのような高所フロアでは、強風や突発的な行動による危険を防ぐために、開口部が制限された設計が採用されており、安心して景色を楽しめるよう配慮されています。
床面も滑りにくさを考慮した素材や仕上げが採用されており、雨天時でも極端に滑りやすくならないよう工夫されています。ただし、天候によっては足元が濡れている場合もあるため、歩行の際には周囲に注意を払い、特に階段部分では手すりを利用するなど慎重な行動を心がけましょう。
また、塔全体には監視カメラや警備スタッフが配置されており、異常があれば速やかに対応できる体制が整えられています。
高所恐怖症の人が感じやすいポイントと対策
高所が苦手な方にとって、エッフェル塔は憧れでありつつも、不安の種でもあるかもしれません。一般的に、高所恐怖症の方が不安を感じやすいポイントは、足元の透け感、地面との距離を強く意識させる視界、そして風による揺れ感覚などが挙げられます。
エッフェル塔1階にはガラス床エリアがあり、真下が見える構造のため、苦手な方はこの部分を避けて移動すれば問題なく滞在できます。展望部分はしっかりした柵とフェンスで囲まれているため、端に近づきすぎず、少し内側から景色を眺めるだけでも十分楽しめます。
不安を軽減するためには、まず低い階から慣れていくことが有効です。1階での滞在に慣れたうえで、様子を見ながら2階へ進むと、急激な高度変化による不安を抑えやすくなります。また、サミットに無理に行くのではなく、自分が安心して過ごせる高さを見極めることも大切です。
同行者がいる場合は、手すりや壁際に立ち、視線を遠くの景色に向けるなどの工夫をすると、不安が和らぐ場合があります。無理をせず、自分のペースで楽しむことを前提に計画を立てましょう。
風や揺れを感じる高さでの過ごし方
高さが増すにつれて、風の影響を感じやすくなります。特にサミット付近では、地上よりも風が強く感じられる場合があり、体感温度も下がりやすいため、防寒対策を意識することが重要です。
エッフェル塔は設計上、強風時にわずかな撓みが生じる構造になっていますが、これは安全性を高めるためのものであり、通常の利用範囲で問題となるような大きな揺れを感じることはほとんどありません。それでも、敏感な方は心理的に揺れを意識してしまう場合があります。
こうした環境で快適に過ごすためには、長時間同じ場所に立ち続けるのではなく、適度に動きながら景色を楽しむことが効果的です。風が強い側の展望エリアではなく、比較的穏やかな側に回ることで、体感としての揺れや不安感を軽減できることもあります。
また、衣服は風を通しにくい上着を用意し、寒さによる不快感を避けることで、景色に集中しやすくなります。天候が荒れている場合には、無理にサミットへ行くのではなく、2階までで十分と判断する柔軟さも安全面からは重要です。
子連れ・シニアでも安心して登れる高さの選び方
エッフェル塔は、カップルや友人同士の旅行だけでなく、子ども連れの家族旅行やシニア世代の観光客にとっても人気のスポットです。ただし、年齢や体力によって快適と感じる高さや移動手段は異なるため、同行者に合わせた計画づくりが欠かせません。
無理にサミットを目指すのではなく、1階や2階を中心に、無理なく楽しめる範囲を見極めることで、家族全員が満足できる観光体験につながります。
ここでは、子どもと一緒に登る場合のポイント、シニア世代の方の負担を軽減する工夫、ベビーカーや車いす利用時の考え方などを、高さの選び方とあわせて紹介します。
小さな子ども連れでのおすすめの高さ
小さな子ども連れでエッフェル塔に登る場合は、まず1階と2階を中心に計画するのがおすすめです。1階は高さが比較的控えめで、足元のガラス床や広いスペース、展示など、子どもが興味を引かれやすい要素が多くあります。まだ高所に慣れていない子どもでも、保護者と一緒にゆっくり歩き回りながら楽しめるでしょう。
2階はさらに見晴らしが良くなり、街のランドマークを指さしながら一緒に眺めることで、単なる観光以上の学びの機会にもなります。
サミットは景色こそ壮大ですが、スペースが限られており、混雑時には自由に動き回ることが難しくなります。また、高さによる耳の圧や風の強さが気になる子どももいるため、必ずしもサミットに連れて行く必要はありません。
子どもの年齢や性格、当日の体調を見ながら、1階と2階で十分満喫できているようであれば、あえてサミットを目指さない判断も賢明です。エレベーター移動の際は、ベビーカーの取り扱いや一時折りたたみの必要性などを事前に確認しておくとスムーズです。
シニア世代が無理なく楽しめる高さとルート
シニア世代の方がエッフェル塔を楽しむ際には、体力や足腰の状態に応じて、エレベーター利用を前提とした計画を立てることをおすすめします。特に階段チケットは段数が多く、膝や腰に負担がかかるため、健康状態に自信がある場合を除き、無理に選ばない方がよいでしょう。
2階までのエレベーターチケットであれば、高さと眺望のバランスが良く、移動の負担も比較的軽く抑えられます。2階からパリの街並みをじっくり眺めるだけでも、十分に満足度の高い体験が得られます。
サミットまで行くかどうかは、高さに対する抵抗感や、エレベーターの乗り換えによる移動負担をどう感じるかによって判断が分かれます。長時間の立ちっぱなしが負担となる場合には、1階や2階でこまめに休憩を取りながら過ごす計画を重視した方が安心です。
また、混雑の少ない朝の時間帯を選ぶと、エレベーター待ちや展望台での滞在がより快適になります。手すりを積極的に利用し、足元に注意しながら、無理なく自分のペースで回ることを心がけましょう。
ベビーカー・車いす利用時の考え方
エッフェル塔は、ベビーカーや車いす利用者にも配慮した運営が行われていますが、高所施設ならではの制約が一部存在します。エレベーターを利用すれば、1階や2階へのアクセスは比較的スムーズに行えますが、混雑状況によってはエレベーター乗車の際にスタッフの案内に従う必要がある場合があります。
ベビーカーに関しては、エレベーター内のスペース確保の観点から、状況によっては一時的に折りたたみをお願いされることもあるため、折りたたみが容易なタイプを持参すると安心です。
車いす利用の場合、一部の展望エリアや通路には構造上の制限があり、サミットへのアクセスに制約が生じることがあります。そのため、訪問前に公式情報でバリアフリー対応状況を確認しておくことが重要です。
エレベーター前や展望台にはスタッフが常駐しており、必要に応じて誘導や補助を行ってくれる体制が整えられていますので、不安な点があれば現地で相談するとよいでしょう。安全と快適さを優先しつつ、無理のない高さとルートを選ぶことが大切です。
まとめ
エッフェル塔に登れる高さは、1階約57メートル、2階約115メートル、サミット約276メートルと三段階に分かれており、それぞれに異なる魅力があります。1階ではガラス床や展示を通じて塔の構造と歴史を間近に感じられ、2階ではパリの街並みをバランスよく一望できます。サミットでは、都市全体を包み込むような壮大なパノラマが広がり、特別な体験として記憶に残るでしょう。
どの高さまで登るかは、予算、体力、高所への慣れ、同行者の状況を踏まえて選ぶことが重要です。
チケットは、エレベーター利用か階段利用か、2階までかサミットまでかによって種類と料金が変わるため、自分に合った組み合わせを検討しましょう。オンラインでの事前予約を活用し、混雑しにくい時間帯を選べば、待ち時間を抑えながら快適に観光できます。
安全対策は整えられていますが、高所が苦手な方や子連れ、シニアの方は無理をせず、自分が安心して過ごせる高さを選ぶことが何より大切です。事前に高さごとの特徴を理解しておけば、エッフェル塔での時間は、より充実した忘れがたい体験となるはずです。
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